新製品アイデア開発における視覚化活用と複数アイデア創出の効果

13/10/2014 07:57

今度の11月23日(日)「マーケティングカンファレンス2014」(日本マーケティング学会)での研究報告機会を頂くことになりました。

研究要約は次です。

 

 本研究は、新製品アイデア開発における開発者の認知プロセスのあり方に注目し、アイデア視覚化活用および複数アイデア創出それぞれの効果および両方を組み合わせたときのアイデア創造性実現に対する効果を検討した。

 経営学部生を対象としたアイデア開発実験により、次の知見を導いた。一つ目に、アイデアの創造性を構成するアイデア新規性とアイデア有意味性のうち、アイデア新規性に対して、アイデア開発中の視覚化活用、複数アイデア創出はそれぞれ、効果があり得る。さらにその両方を組み合わせたときには、どちらかのみもより効果があり得る。二つ目に、アイデア有意味性に対しては、視覚化の活用と複数アイデア創出を組み合わせたときにのみ、その効果があり得る。三つ目に、視覚化の活用はより多くのアイデア創出に結びつくことはない。

 本知見により、新製品アイデア開発において、アイデア創造性(新規性および有意味性)実現のためには、アイデア視覚化と複数アイデア創出の両方を行うことが推奨される。

 

カンファレンス当日には、本研究内容をフルペーパー(2万字)で報告させて頂きます。

www.j-mac.or.jp/conference/conference2014/

当日の報告資料です。

 VD in FEP 31.pdf (316575)